石川の工芸を身近に感じるKOGEIフェスタ2025に行って来ました!

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週末はしいのき迎賓館で開催された工芸フェスタへ行ってきました。

お天気もさわやかな秋晴れで、芝生広場にはキッチンカーが並び、のんびり過ごす人たちでいっぱい。

秋の空気を感じながら、金沢らしい工芸体験を楽しんできました✨

金沢仏壇の「金箔貼り」体験

お目当ては、金沢仏壇の金箔貼り体験。

金沢といえば金箔。地元にいるとなかなか観光地や伝統工芸の体験をすることがないため、いつかやってみたかった体験です。

テーブルには、葉っぱや花、動物などの形に漆を塗られたブローチがずらり。

どれも職人さんの手づくりということで同じものがありません。

好きな形を選び、少しずつ金箔を貼っていきます。

いよいよ体験開始!

小さく切られた金箔を竹の箸でそっとつまみ、

漆の上に塗られた専用の糊の上へ。

(ノリは簡単に取れないぞ!というネーミングで「トレンゾー」というのだそうです😆)

綿で優しくぽんぽんと押さえて、

余分な金箔を刷毛で落とすと――

一瞬でピカッと輝き出すのが本当に不思議✨

うまく貼れなかった部分は金粉で補います。

金粉は少し彩度の低いもの。これが貼りづらい隙間に入ることで立体感が美しく出るのだとか。プロの方は使わない、今回のような体験の際に使う手法だそうです。

最後に係の方が仕上げてくださり、完成!

1万分の1mmの金箔の不思議

体験中にお話を伺って印象に残ったのが、金箔の薄さと艶の関係。

「漆器という伝統工芸として完成されたものがあるのに、その漆を金で埋め尽くしてしまうなんて贅沢ですね」と話したところ、

「一度漆を塗ってあるからこそ、この艶が出るんですよ」と教えてくださいました。

木の素地に直接金箔を貼っても、こんなにツヤツヤピカピカにはならないそうです。

また、同じ漆でも“艶消し”にしてあるものに金箔を貼ると、輝きは抑えられてしまうのだとか。

1万分の1mmという薄さの金箔が、下地の質感まで映し出す――。

伝統の奥深さと、素材の繊細さに改めて感動しました。

金箔のシェアは金沢が100%

ちなみに、金箔の製造は現在金沢が100%。

私が学生の頃(約20年前)は「99%」と言われていましたが、京都の1軒が閉じられ、今では金沢が日本の金箔をすべて担っているそうです。

工芸作家さんの作品もたくさん!

体験以外にも、たくさんの工芸作家さんたちの作品が並び、ひとつひとつ見ていると時間が足りないほど。

ガラス、漆、金工、染織など、どれも見応えがありました。

「これとこれと〜これも欲しい〜!」と息子。

「欲しい欲しい」って言ってるけれど、買ってもらえるなら私も欲しいのいっぱいやわ〜なんて言いながら、

親子でわいわい楽しい時間を過ごしました😊

📍しいのき迎賓館 KOGEI体験2025

公式サイト:https://www.kogei-festa.jp/

内容:金沢仏壇・加賀友禅・九谷焼などの伝統工芸体験

所要時間:体験 約30分