身土不二、土産土法、地産地消

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3つの言葉の違い

  • 身土不二、人間の身体と土地の関係性を表す伝統的な概念。「身」(体)と「土」(環境)は切り離せない関係にあるという意味だが、現在ではその土地でその季節に採れたものを食べるのが健康に良いという考え方。
  • 土産土法 日本の伝統的な食文化の概念を表す言葉。その土地で採れた農産物を、その土地の調理法で料理し食べること。
  • 地産地消 「地域生産・地域消費」の略語で、地域で生産されたものをその地域で消費する取り組みを指す。

身土不二(しんどふじ)

という言葉をご存じでしょうか。

私が知ったのは春のこと。知り合いから筍を頂いて、それを地元のお醤油を使ってお料理をしたことをSNSに載せた際に、寄せられたコメントです。

「身土不二ですね。」

聞いたことのない言葉でしたが、仏教用語じゃないかしら と思うような落ち着きがあります。

調べたところやはり仏教用語が起源でした。

なんだか難しそうに見えますよね。

でも、意味はシンプル!

私たちの体(身)と、住んでいる土地(土)は切り離せないよ、っていう考え方です。

現代ではその土地でその季節に採れたものを食べるのが健康に良いという考え方をする際に使われるそうです。

土産土法

ところでこの「ヤマト醤油味噌 上級醤油(こいくち)」は私の家では欠かせないお醤油です。

販売ページのレビューなどを見てみても、「我が家には欠かせません」「夫が石川出身で、この醤油がないと始まりません」というコメントが多いんです。

そのヤマト醤油味噌さんの「上級醤油」の商品紹介文にはこうあります。

北に日本海、南に白山を仰ぐ金沢は海・山・野の幸に恵まれ、旬の素材をおいしく料理する知恵や工夫が、連綿と息づいています。

「土産土法」という言葉があるように、その土地の産物は土地の料理法で食べるのが一番だといわれてきました。
今も手づくりの風味を守り続けるヤマト醤油は、色、味、香りともに優れた逸品です。

土産土法。

こちらも知らない言葉だったので調べてみたところ、日本の伝統的な食文化の概念を表す言葉でした。

その土地で採れたものを、その土地に伝わる方法で調理して食べること。

郷土料理って、まさにこの考え方から生まれたんだそうです。

地元で有名なところで言うと、料理研究家の青木悦子先生はこの言葉の通り、地元の郷土料理を研究され、料理教室やレストランでの提供、書籍や新聞への掲載などで活動をされていらっしゃいます。

 

地産地消

3つの言葉の中で一番聞いたことがあるワードではないでしょうか?

地域で作られたものを、その地域で消費しようっていう取り組みです。

漢字で何となく、分かりますね。

おまけに適地適作

ちょっと「消費」する部分を離れるけれど、適地適作という言葉もなるほど、と思ったことがあります。

地元だけで消費するために無理して作るより、土地に合ったものを作ろうということですね。これを言っていたのは地元の青果問屋さんなので、「適した場所で作られたものを流通させて消費する」ところまで、含んでいたかもしれません。

そういう意味では、「石川で作られたものを全国の食卓にお届けしたい」coco彩果(ココサイカ)は「適地適作型」のお店なのかもしれません。

 

そんなわけで、3つのワードは「その土地」「地域」がキーワードになっています。

石川県は海も山もあり潟もあり砂地もあり、幅広く美味しいものを作ることができます。

美味しいものが身近にある幸せを忘れず、今日もお食事を頂きたいと思います。