金沢の空は「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる通り、晴れ間が見えたかと思えば急に冷たい雨が降り出す、情緒不安定な季節ですね。3月も下旬に入り、金沢城公園や兼六園の周りでも、冬の装いを脱ぎ捨てる準備が着々と進んでいます。

今年で42歳になる私も、金沢で生まれ育ちながら、この時期の移ろいには毎年心がソワソワしてしまいます。先日、2026年3月25日に、子供たちと一緒に春の気配を探しに兼六園へ行ってきました。
雪吊り、一足違い
今回の目的の一つは、金沢の冬の象徴である「雪吊り」が外される瞬間を子供たちに見せることでした。
毎年3月26日頃に全ての作業が終わると聞いていたので、800本ある木々の中でも最後に作業が行われる「唐崎松(からさきまつ)」の雄姿を拝めるかと期待していたのです。
しかし、残念ながら一足遅かったようです。
前日の24日にはすでに全ての取り外しが終わっていました。縄が解かれた松の枝は、どこか身軽そうで誇らしげにも見えましたが、やはりあの冬ならではの幾何学的な美しさが消えてしまうのは少し寂しいものですね。
ここで、インターネット上の観光情報や過去の記録を参考に、2020年から今年2026年までの雪吊り作業のスケジュールをまとめました。来年以降の観光計画などの参考にしてみてください。
【兼六園・雪吊り作業の記録(2020年〜2026年)】
(出典:石川県金沢城・兼六園管理事務所 公式発表データ、および金沢市観光協会HP情報を参照)
・2020年
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月24日
・2021年
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月23日
・2022年
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月24日
・2023年
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月23日
・2024年
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月24日
・2025年
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月25日
・2026年(今年)
設置開始:11月1日 〜 設置完了:12月中旬
外し開始:3月15日 〜 外し完了:3月24日
例年、お彼岸を過ぎたあたりで最後の唐崎松の縄が解かれるようです。この作業が終わると、金沢の街は一気に「桜の季節」へと意識が向いていきます。
時雨亭での一服と、受付の記録

園内にある「時雨亭(しぐれてい)」へ向かいました。
21世紀美術館の斜め向かい側の入口、「真弓坂口」から入って右に進むとすぐです。
ここは江戸時代の藩主の別荘を復元した建物で、美しい庭園を眺めながらお茶をいただける人気のスポットです。予約をしていなくても空きがあれば入れますが、人気の場所なので予約をしておいたほうが確実です。
今回訪れてみて、受付の仕方が難しいなと感じたので今後訪れる方のご参考になればと思い記録します。
建物の外には人がおらず、ひっそりとしています。

入り口には、開いていても「本日は休亭」の札がれて出されていたり、受付表はあるものの、すでに名前が埋まっていて「案内済み」のようなチェックがされていたりと、一見して「今、中に入れるのか、書いて良いのか」が分かりにくい状態でした。

外に人がいらっしゃらないのでこの辺は気が付いておられないのだと思います。
地元に住み予約してきてあり2回目の私ですらシステムがよく分からず、このままここにいていいのか迷うほど。ましてや、言葉の壁がある海外からのお客様はなおさらで、何組もの外国人観光客が、入り口の前でどうすればよいか分からずウロウロしている姿を見かけました。
外から言うだけなら簡単で、中でもたくさんの小さなトラブルがあるそうで大変そうです。批判する気持ちはなく、この記事を読みに来てくださった方への参考になればと思います。
「予約の方」、「お名前を書いた方」の順で先に呼び出し
結局、開いている隙間から「すみませーん!」と声をかけると中から受付の方が出てきてくださり、とても感じよく対応してくださいました。
ちょうど時間だったことからそのまま中へ。
「予約の方」、「お名前を書いた方」の順で先に呼び出し、その後おそらく定員人数に達するまで入ることができました。
静寂の中で味わう、お抹茶と煎茶

まず待合室に通されます。スタッフの方から丁寧な説明がありました。
「写真は可能ですが、動画の撮影はご遠慮ください」という案内が、日本語の後にしっかりとした英語でも行われていました。
抹茶にする?煎茶にする?
気になるお茶のメニューは以下の通りです。
・お抹茶セット(生菓子付き):800円
・お煎茶セット(和菓子付き):340円


お値段に差がありすぎて、ちょっと考えてしまいますね。
お抹茶は和菓子をゆっくり食べてからお抹茶が少しずつ運ばれてくるので時間がかかります。一方、お煎茶はお菓子とお茶が一緒に出てきて、お菓子も落雁ですぐに食べ終わります。
お抹茶の方が多いので、お煎茶の方はすぐに飲み終わって待つことになります。
待つことも楽しめる方なら良いですが、庭を見渡す戸が閉まっているので見る場所もなく、お隣の若い外国人男性は所在なげにされていました。
楽しみ方も日本語と英語で
抹茶セットの方は、「お菓子を先に頂いてからお抹茶をどうぞ」という作法について。
お煎茶セットの方は、「お菓子とお茶を同時に出しますので、お好きなタイミングでお召し上がりください」という説明がありました。
これらもすべて日本語と英語の両方で案内されており、文化の違いを越えて楽しんでもらおうという姿勢が伝わります。
椅子席も少しあります

お部屋にはほとんどの方がお座敷に正座で並びますが、座れる椅子席が6席ほど用意されていました。正座が苦手そうな海外のご夫婦がいらっしゃったのですが、お一人分だけ椅子席に空きがあったので、そちらを案内されてご夫婦で分かれて座っていらっしゃいました。

また、桃の節句の時期ということもあり、床の間には「三人官女」の置き物が飾られていました。ふっくらとしたお顔立ちがとても可愛らしくて、見ているだけで和やかな気持ちになりますね。
庭園を支える職人さんの手仕事
兼六園を歩いていると、雪吊り外しが終わった後も、黙々と園内の掃除や手入れをされている方々の姿をちらほらと見かけます。

最近、私は「兼六園観光協会のインスタグラム」をよく見ているのですが、そこには庭園を整える方々の作業動画がアップされています。
普段、私たちは完成された美しい景色だけを見て感動しますが、その美しさを保つために、静かに、そして完璧に庭を整える裏方の方々の手仕事を知るのもまた、金沢観光の新しい楽しみ方だと感じます。
時雨亭を後にした後は、梅林へと足を運びました。

濃いピンク色の梅はもちろん、黄色や白の花々が今を盛りに咲き誇り、園内はとても華やかです。そこかしこで皆様が写真を撮っていらっしゃいました。

平日のせいか、そこまで混雑もしておらず、私たちもゆっくりと撮影を楽しむことができました。
ただ、途中からポツポツと冷たい小雨が……。
兼六園のシンボルである「琴柱燈籠(ことじとうろう)」の前には撮影待ちの列ができていましたが、雨が強くなってきたので、今回は順番待ちを断念しました。金沢の雨は、本当に気まぐれですね。

車椅子での散策について
今回、園内で車椅子を使って散策されている方を時折見かけました。
実際に歩いてみて感じたのは、兼六園はほとんどの道が「砂利道」かつ「坂道」だということです。
車椅子に乗る方はガタガタという振動が体に響かないか、そして押す方は砂利に足を取られながら坂を上り下りする体力があるか、という点が重要になります。
もちろん、休憩できる場所も随所にありますので、お天気の良い日にのんびりと時間をかけて回るのであれば、車椅子でも十分に楽しめます。
ただ、先日のように急に冷たい小雨が降ってくると、屋根のある場所まで移動するのも一苦労です。あの日見かけた車椅子の2組の方々が、ひどく雨に降られなかったか、少し心配になりました。
帰り道に拾った、春の欠片
帰りは、石川門が美しく見える「桂坂」のあたりを歩きました。

道すがら、桜色の着物を着た女の子たちの華やかな姿に出会ったり、石垣の上につくしを見つけたり。
雪吊りが外され、梅が咲き、桜の硬いつぼみが膨らみ始める。
金沢の街に、確実に春がやってきていることを実感した一日でした。
「石川県で作られた、小さくてもキラリと光る美味しいものを全国にお届けします」
そんな想いで運営している私たちのショップでも、石川の歴史や文化を感じていただける品々を揃えています。能登の震災から復興に向けて歩む生産者さんたちの「今」を、食を通じて感じていただければ嬉しいです。
金沢の厳しい冬を越えた先にある、この柔らかな春の光。
皆様の元にも、石川の美味しいものと共に、この穏やかな空気感が届きますように。
【ショップ案内】
ショップの詳細は、以下の各サイトからご覧いただけます。
「公式ホームページ」
「BASE店」
「楽天市場店」
https://www.rakuten.co.jp/cocosaika/
2385文字

箕田啓子(みのたけいこ)
この記事を書いているのは 1983年生まれ 42歳のみのたけいこです。 生まれも育ちも大学も仕事も金沢、実家暮らしからの結婚後は祖母の家に夫と入ったので、一人暮らしは憧れです。
石川県が大好き! 歴史ある街並み、伝統工芸が盛んな金沢、風が気持ちよく荒れる海もまた良い能登、白山がきれいで温泉街や自然が楽しい加賀、良いところがいっぱいです。
趣味は写真とイラストを描くこと。学生時代は一年に1冊のアルバムがあるほど友人たちの写真を撮るのが好きでした。一眼のカメラは仕事のために覚えたけれど、庭の花や子供たちを撮るのが楽しいです。
夫の仕事でiPadを購入したのをきっかけに、最近イラストを描くのも楽しくなって日々のいろいろを投稿しています。
子供は10歳と6歳の息子、画家でデジタルの絵画教室を頑張る夫との4人家族。要介護5の血のつながった祖母の介護は昨年、祖母が他界し終了しました。仕事、子育て、夫の仕事の手伝いとやることいっぱいなのに時間を作るのがあまり上手じゃないのでもともとのうっかりずぼらな性格も合わさって毎日ばたばた!
車の中で飲もうと珈琲をカップに入れて鍵を開けるときに車の屋根に置いてそのまま発進、家の前の道路にコーヒーをぶちまけた回数は軽く10回は超えます。ちなみに玄関に置きっぱなしはそれ以上です。部屋の片づけと洗濯片づけるのが苦手です。
前の会社にいたときに、こだわりの残留肥料が残らない野菜を扱っていたのにほとんどのお客様に知られていなくて、問屋さんと一緒に勉強会を開催したところ「もっと早く知りたかった」という声をたくさんいただきました。こだわったものを作るのは大変な時間や手間がかかるし、それを作った人はアピールする時間や場所が少ないと思いました。こだわりや思いを持ってモノづくりをする作り手と、知って自分で美味しさを体感して喜ぶお客様をつなぐことができたことがとても嬉しくて、おしつけるのではなく、知りたい方に伝えたいだけ伝えることができるネットスーパーという道を選び、COCO彩果を作りました。
一生懸命作られたものを安く売るの嫌だなと思っているので、しっかりとお伝えして、納得して頂いて、買って頂きたいのでCOCO彩果ではディスカウントはしていません。(うっかりいつの間にか定価が変わっててウチだけ他社様より安くなっていることは多々あります(^^;)
楽天さんで頂いたレビュー一覧はこちら
ひとさまのお役にたって、喜んでいただけると とても嬉しいです。顔の見えないネットの世界ですが、少しでも心を込めて大切にお届けしたいと思っています。
11年目のCOCO彩果は 現在 楽天店舗のみ展開中です。
ホームページでの販売ページは準備中、企業様のお見積りはお問い合わせフォームからも承ります。
24時間以内に返信がない場合は迷惑メール等に入ってしまった可能性があります。再度ご連絡頂くか、楽天お問い合わせフォームよりご連絡ください。


