不思議なお名前、デセック・ムームー・デュミセック
可愛いパッケージが目にとまり、商品名を見てみると デセック・ムームー・デュミセック。
なんとも不思議な名前です。
陽菜実園の柳田尚利さんによると、
若い世代の女性にも手に取ってもらいたくて商品名がフランス語だそうです。
Des Sec デ セック は、スライスした柿。
Mou Mou ムームー は、 まるごと2個。
Demi Sec ドゥミセック は、 カットした柿が入っています。
どういう意味なんだろ~って一度はよぎるのではないでしょうか。
名前の意味をbing chatに聞いてみました
柳田さんに聞けばいいんだけど、そういうのって簡単に知ってしまうと忘れちゃう。だから自分で調べようと思って、bing chatに聞いてみました。
「Des Sec とはフランス語でどういう意味ですか?」
「Des Sec(デ セック)というフランス語の表現は、「乾いた」という意味を持ちます。」
おおっ なるほどっ
「フランス語のMou Mouとはどういう意味ですか?」
「Mou Mou(ムームー)という言葉は、フランス語で「柔らかい」という意味があります」
おお~~
「Demi Secはフランス語でどういう意味ですか?」
「Demi Sec(ドゥミセック)」という言葉は、フランス語で「半乾燥」という意味があります。この言葉は、主にワインの甘さを表す際に使われます。 例えば、デザートや濃厚な味わいの料理に合わせることが多いです。
おお~~~
ん?「Demi」が半分、という意味ですよね、きっと。そして「sec」が乾燥。
ということは「Des Sec」の方は「sec」が乾く、だとすると、「Des」はどういう意味だろう?
もういちど。
「フランス語のDes とはどういう意味ですか?」
「Des」はフランス語で、不定冠詞の一つです。英語でいう”a”や”an”に相当します。
おもしろ~い Chat GTP!
スッキリしました(^^)
写真と一緒に見てみましょう
意味が分かったところでもう一度
Des Sec デ セック → 乾燥 (スライスした柿)
Mou Mou ムームー → 柔らかい (まるごと2個)
Demi Sec ドゥミセック → 半乾燥 (カットした柿)
すっきり!
無肥料栽培・無燻蒸製法。原材料は”柿”だけ
さて、この干し柿。
名前が面白いからファンが多いわけではないんです。
ちょっと難しい話なので柳田さんから聞いた話を私が完璧に覚えているかは不安です。ですので本当に知りたい方は陽菜実園さんのページへどうぞ。(^^)
わたしからは、私が聞いて、そうなんだと思ったことをご紹介させて頂きます。
無肥料のこと
肥料の硝酸は成長の過程で植物の中でアンモニアに変化します。
人間も、アンモニアは輩出しますよね。
木がアンモニアを人間と同じように排出するとき、果実に排出します。
農薬よりも肥料の方が危険です。と熱く語られていました。
そして果実に残された肥料は、えぐみ、苦みとなって私たちは感じるのだそうです。
無肥料ですが農薬不使用ではありません。ですが
「もし農薬を使わず作られた柿があって、それが肥料を使っているなら、うちの柿の方が絶対安全です。」という柳田さんの言葉がとても心に残りました。
能登という湿気の多い地域で農薬を使わずに育てるのは、カビてしまって難しいのだとか。
それでも、現在は農薬不使用を目指して少しずつ農薬を減らされているそうです。
無燻蒸について
石川県の特産である伝統的な干し柿のほとんどは硫黄燻蒸という工程があります。(ここ注意!「燻煙(くんえん)」ではなく「燻蒸(くんじょう)」です)
タンニン物質の酸化を防ぎ、干し柿が黒くなるのを防止してきれいな色をだすのと同時に、カビの発生を防ぐよう殺菌する、と言う工程です。
陽菜実園さんでは 無肥料で自ら栽培した陽菜実園のひなみ柿だけを使用しています。
砂糖や漂白剤などを使わずに、柿の成分を破壊しないように低温でじっくり乾燥させた、自然の美味しさを凝縮したお菓子です。
肥料の味が残る
「肥料が果実に残ってしまうってことですよね」と私がいうと、
「ちょっとちがうなぁ、果実に肥料の味が入ってしまう、ていう感じですかね」
という会話がありました。
ちょっとニュアンスが違うんです。「肥料の味」というのは、えぐみとか苦み。キュウリやピーマンが苦いのは肥料の味なのだそうです。
確かに以前、残留肥料の少ない野菜を扱う問屋さんのお話を聞いたときに試食したピーマンはとっても甘かった!
だから、陽菜実園さんでは植物の力を信じて無肥料で柿を作っています。
硫黄を使う伝統的な製法と違い、シンプルにじっくり低温乾燥させた、生命感溢れる干し柿です。
美味しいんです!ぜひ食べてみて頂きたいです!
↑こちらはムームー。
陽菜実園の柳田さん
石川らしさ
干し柿(ころ柿)は能登志賀町の特産品です。
陽菜実園さんが位置する奥能登は志賀町とは場所が違いますが、能登の方では柿の木がそこら中にあり、秋にはどこの家にも軒下に柿がつるされています。
能登の郷土菓子です。
ウチの父方のおじいちゃんおばあちゃんも能登の出身で、そういえば金沢の家でも飽きになると軒下に吊るしてありました。
こちらは陽菜実園さんの柿の木。ホームページから頂いた写真です。
おそらく3時間ほどかかる陽菜実園さん。せっかくご縁を頂いたので、柿がなっているときに訪ねてみたいです。
作り手さんの情報
陽菜実園
〒927-111 石川県輪島市町野町真久チー1
TEL 090-7485-9162
※使用している画像は陽菜実園さんに許可を頂いています。