茶のみ仲間の西上寛さんは、「頼れる近所のお兄さん」って感じです。
もう10年ほど前に初めてお会いして、そのころはまだ別の場所にお店があって、縦に細長く、
白い壁に臙脂色を基調にした格子の入り口、
中に入ると右にお茶がずらりと並んでいて左はカウンター、照明を落とした雰囲気のあるお店でした。
いつも西上さんと奥様がお二人でいらっしゃって、「いらっしゃい」と言って出迎えてくださってました。
気が付くと西上さんがいつ行ってもいらっしゃらなくなって、県外を飛び回りあっという間にイートインスペースのあるお店や近江町市場内のお店、自社工場まで建ち、最初から遠い方でしたがいつのまにやらもっと遠い方に・・・笑
でもお会いするとニコッと笑って優しく話してくださいます。
いつぞや私が仕事の方向性で人からちょっと言われてこっそり傷ついてたときに掛けてくださった何気ない「けいこちゃんってこうやがいね」って言葉で救われたこともありました。あの時数日気持ちを引きずらなかったのは西上さんのおかげです。
なのでほとんどお会いできなくなってしまったけど、いつまでも西上さんは私にとって「頼りになるお兄さん」、です。
袋茶(ふくろちゃ)のカタチにした思い
最近は急須が家にない方も多いですよね、
そうなるとその流れで日本茶から離れてしまう人も多い・・・
だから、急須がなくても気軽におうちで日本茶が楽しめるようにと、茶のみさんのお茶はほとんどが袋に入っています。
そうすることで、減っていく日本の茶畑を守っていきたいと語る、西上さん。
茶のみさんでは「ティーバッグ」ではなく、日本のお茶らしく「袋茶(ふくろちゃ)」と名付けているのも西上さんのこだわりです。
袋茶のために仕入れたお茶の葉
年配の方などは、「ティーバッグの中身は良くない茶葉」と思われている方も多いと聞いたことがあります。通常の急須用の茶葉の、残りを詰めているイメージがあるらしいです。
最近はそんなことないと思いますけどねぇ?
茶のみさんは自社工場をお持ちで、最初から袋茶のために仕入れた上質なお茶の葉が入っています。
茶の原材料について
日本の茶畑を守りたい、という思いがあるので、茶のみさんにある日本茶の原材料は国産です。
産地まで原材料の表示に書いていませんが、天候などで原材料が確保できない場合に産地が変わる可能性があるから。情報として必要な時は、聞くと教えてくださいます。
ルイボスや珈琲はちょっと海外産、有機が多いです。
“今”の気分に合わせてお茶を選ぶ
スッキリしたい朝、
のんびりしたい昼下がり、
気持ちを切り替えたい午後、
落ち着いてベッドに入りたい夜。
天気と同じように、毎日違う気分。
そんな毎日には20種類以上ある、茶のみさんの袋茶がおすすめです。
パッケージも可愛いから、私もお気に入りのスペースにたいてい2、3種類は置いていて気分に合わせて選んでいます。
上の写真が一昨年くらい、下の写真が最近です。
寒くなってきた最近のお気に入りは、夏に発売されたばかりの菊芋茶とドクダミ茶♪
飲み方(入れ方)
お湯でいれる
お茶ですから、当たり前ですがお湯でいれます。大き目のマグカップに1杯分、小さめのカップなら2杯いけます。
水出しにする
お湯でいれるよりもすっきりとクリアな感じになります。お茶と違ってすぐには味も色も出ないので、一晩置いておく、くらいの気持ちの余裕が必要です。
冷たいのをすぐに飲みたいときは、濃い目に入れて氷を投入。茶のみさんのお茶はどれもしっかり出るので氷を入れて薄まる心配がありません。
サイダーで割る
夏は、これ! ティーサイダー!
シュワっと爽快な飲み心地のサイダーは夏に飲みたくなるけれど、市販のサイダーは甘すぎて、だけどただの炭酸水は物足りない・・
そんな経験ありませんか?私はいつもそうです。
すぐに飲みたいときは、濃い目に入れて炭酸水で割ります。
パーティーなどでまとめてたっぷり飲みたいときは、前日から炭酸水で水出ししておく手もあります。ただこの方法、ふたを開けるときに炭酸が噴き出すので最初に内容量を減らしておくの必須!!
ティーサイダーにおススメの袋茶
生姜紅茶 / 塩レモン緑茶 /ミント緑茶 / ローズヒップ&ハイビスカス / グリーンルイボス柚子
牛乳で煮出す
寒い日にはロイヤルミルクティーで楽しむのがおすすめです。
レンジで温めた牛乳にお好みのティーバッグを入れて、再度レンジで温めて煮出します。
お湯で濃いめにいれてから牛乳を足すとより一層茶葉が開いてしっかりと味がでます。
甘くないのもポイント。
体の芯から温まりおすすめです。
ミルクティーにおススメの袋茶
流行りの「棒茶ラテ」だけでなく、「ごぼう茶」「弘法茶」「そば茶」「黒文字茶」など健康茶でも美味しくなります。もちろん、「生姜紅茶」も。
お好きなお茶で試してみてください。
おススメのシーン
・ご自宅なら朝の一杯、テレワークのデスクに、家事の合間に、寝る前に。
・ずらっと並べてお茶会で「好きなの飲んでね」
・仕事場のデスクに数種類。会社でお湯を入れて。
・出かける前に ぽいっとお茶とお湯を入れて、車の中で。
・キャンプで早く起きた朝に、ひんやりとした空気の中でお湯を沸かして飲むのもおススメです。
タグがお湯に入らないように
、こんな経験ありませんか?
熱いお湯を注いだ瞬間、「あっ」 !
カップの中にティーバッグの紙がヒラリ。そんなときのためにどなたでも出来るのが、、、
家にあるクリップを一つ、お湯を注ぐ前につけるだけ!
もう、あちちっと警戒しながらお湯にふやけた紙をとる、なんてことしなくても大丈夫です。
ノンカフェイン、デカフェ、低カフェイン
珈琲も紅茶も大好きだけど、寝る前は寝れなくなるし・・ そんな方も多いのではないでしょうか。また産前産後もカフェインは気になります。ノンカフェイン、デカフェ、カフェインレス・・・
呼び方が増えてきたのでまとめてみました。
ノンカフェイン・カフェインゼロ
カフェインが含まれていない、大豆やハーブからつくられたものです。麦茶が代表的ですね。
カフェインを一切摂りたくない場合はこちらです。
デカフェ・カフェインレス・カフェインフリー
特に「カフェインが入っていない」と誤解しやすいのがこれらではないでしょうか。
珈琲や紅茶など、もともとカフェインを含んでいるものから、カフェインを取り除いて減らしたものを言います。会社によってその製法は異なりますが、「カフェイン全てを取り除く」ことは難しいようで、少ないけれどカフェインは含まれています。
低カフェイン・ローカフェイン
字のごとく、ゼロではなくカフェインの含有量が低いものを言います。緑茶に比べて、ほうじ茶は「焙じる」ことでカフェインが飛ぶため、ほうじ茶は「緑茶に比べて低カフェイン」ということになります。少し曖昧な表現です。
デカフェもローカフェインも、同じ意味で使う場合があります。日本ではその基準もまだあいまいなのだそうです。
カフェインを気にするか気にしないかは本人次第のようなところがありますよね。「少し控えようかな」「絶対摂りたくない!」など様々。ご自身に合ったものをお選び頂き、ほっと一息、ティータイムをお楽しみください。
私のお気に入り
たくさんある袋茶から、お気に入りをご紹介します。
[黒文字茶(石川県 白山麓産)]
スーッとする独特の薬草茶のような味です。日本のハーブティーって感じ。霊峰白山に育つ、黒文字の木のお茶です。
[菊芋茶 (国産)]
おから茶と大豆茶を足して2で割ったような、香ばしさの中でほっこりと安らぐ飲み心地です。
飲みやすくて、寝る前などクセのないものが飲みたいなと思ったときはおから茶か菊芋茶がお勧めです。
[どくだみ茶(国産)]
お茶の色はまるでほうじ茶です。でもほうじ茶の香りではなくて、どくだみの香りは路地に咲いているあのどくだみの臭いから青臭さをとった感じで、深みのある味わいです。
[グリーンルイボスティー]
茶のみさんの商品で初めて「グリーンルイボス」を知りました。
いわゆるピンク色をした「ルイボスティー」は、水を加えて6~8時間発酵させたもので、酸っぱさが好き嫌いに分かれます。対してグリーンルイボスは急速に乾燥させたものだそうです。
酸っぱさがなくて爽やかで、紅茶よりも飲みやすいと思います。
サイダーにするならグリーンルイボスが合います。
「グリーンルイボス&生姜」という商品もあって、生姜が加わるとさらに飲みやすくてスーッとします。
作り手さんの情報
富樫本店(THE TEA SHOP CHANOMI 茶のみ)
営業時間 10時~19時(水曜定休)(2023年秋時点)
〒921-8171 石川県金沢市富樫2-8-24
TEL 076-227-9400 fax 076-227-9924
★記事で使用している写真は私が撮っています。
★ご購入等ご検討中の企業様(ケース購入)はメールにてご相談ください。