うちではなぜか、尿取りパットのことを「あんねちゃん」と呼んでいます。
はじめて祖母に「アンネちゃん買ってきて」と言われたときは何のことかわからず近所のキリン堂で店員さんに「あんねちゃんってどこですか?」と聞いたもんです。
キリン堂の店員さんもわからなくて後々しらべたけど同じように言っている方はいまだに皆無。笑
けど「おむつ替えるよ」より「あんねちゃん替えるよ」の方が幾分受け入れやすいのではないかと思っています。
以前テレビの介護の特集で「亡くなった母の部屋の整理をしていたらタンスからカピカピに乾燥した便の付いた下着が出てきた。プライドの高い母だったから、私に見られたくなくて隠していたのでしょう」という話があって、どこの家も同じなのだと思ったものです。
漏らすようになる頃って、まだ自我がはっきりしているので まさか自分が と受け入れられないのだと思います。
はずかしくて、みっともなくて、娘や嫁や、ましてや息子には見られたくない自分の姿。
私の祖母も、87~9歳のころはまだおむつに切り替えていなかったので、朝起きると一階全体に臭いが充満していて、それでも祖母が「大丈夫や、自分でできる」というのを聞きながら「ああ~今日も掃除と洗濯で一日つぶれるな」なんて思ったものです。
わたしだって いずれは自分も、誰かのお世話になるのだろうと思いながらもいざその時になれば恥ずかしくて見られたくなくて、隠してしまうかもしれません。
我が家には昭和5年生まれ、91歳の要介護5の祖母が居ます。
います、というか祖母の家に私たち家族が間借りしているというか、2階に住まわせてもらっているというか、アリエッティというか。
同居を始めたころは83歳で車に乗っていたので10年弱でいつのまにやら寝たきりです。
徐々に、徐々に、ご飯を作れなくなり、一人で歩くのが困難になり、自立できなくなり、となっていったので「いつから?」と聞かれても答えられないのですけど。
若いころに祖父と七尾から出てきて金沢で商売を始めた人なので、寝言はたいてい「いらっしゃいませ いらっしゃいませ」。
若いころの祖父の記録に、「妻が寝言でいらっしゃいませ、いらっしゃいませというのです」とあったので祖母の頑張った人生がこの言葉に込められているのだなぁと感じながら、毎日介護しています。
金沢市では、いろいろな介護の補助が受けられます。
我が家で使ったものだと、車いすやベッド脇の設置型手すり、マットレス等の貸し出し、布団のクリーニング、介護している人間への給付金、高額の手すりなどのリフォーム。
そして介護用おむつの支給がめちゃくちゃ助かっています。
毎月21日か、22日に届きます。
おむつ、昼用尿取りパット、夜用尿取りパット をそれぞれサイズと枚数を選べて、1か月分の数が決まっていますがふんだんに使っても充分な量が受け取れます。
紙おむつの給付
対象者
次のいずれにも該当する方
- 金沢市に住所を有する65歳以上の方
- 在宅で3か月を経過してねたきりまたは重度の認知症の方
要介護4または5の方に限ります(重度の認知症の方は要介護3でも支給する場合があります)。 - 本人、配偶者および扶養義務者の市民税所得割額が各々69,000円以下の方
(金沢市 ホームページより)
これが1ヶ月分ちゃんともらえるというのに、なぜか自分で買うときみたいに「これくらいで足りるかな?」とギリギリのところを申請してしまいちょくちょく「今月、あと数日で支給が届くのに夜用がなくなるー汗」なんて言ってます。
なんでやろ笑 貧乏性なんかな笑
無料でもらえるものがあるのに数日分足りなくて、昼用で4時間おきに交換して夜を乗り切る数日間。
なにやってんだか〜笑
ただうっかり毎月同じだけもらっていると在庫がめちゃくちゃたまってたりするんですよね、そればっかり考えて生きているわけではないのでうっかりも多いです。
金沢市が支給してくれるのは「アテント」です。
「夜用」は私の祖母の場合、6時間を超えるとやばい(服やシーツに漏れている)危険性大、
「昼用」は4時間超えるとやばいです。
人それぞれだと思いますが、尿取りパットをつけるときにコツがあって
おむつのギャザーの中にしっかり入れる。とくに背中!
です。以前は「漏れるのを防ぐために」おむつはウエストで留めますが尿漏れパットを背中くらいまで伸ばして敷いていました。
前部分はいつも濡れていないので後ろにクッションを多めに敷いた方がたくさん吸収してくれると思っていたんです。
でも看護師さんに「ギャザーの中にしっかりはめる」ということを聞いてするようになったら、
尿取りパットから溢れたらその下のおむつに吸収されてそれ以上漏れない!
だったんです!目からうろこー!
こんな、私的に小さいことでしたが看護師さんに相談すると解決したりするものです。ほとんど自己流なので、そういうのって大切ですね。
介護手当金も助かっています。
月額5,000円が年3回(4月、8月、12月)に分けて支給。(金沢市ホームページより)
これは誰かから連絡もらったりするものではなく自分で申請するものなので、知らなければ知らないまま過ごすことになります。
町会の民生委員の方が「今から行ってもいいですか」とお電話をくださって、入院などして日数が足りない場合はもらえないのでそれを確認して、「ハンコを用意してお待ちくださいね」と持って来てくださいます。
話それますが民生委員をされている方には、本当に頭が下がります。私の住む町にもいろんなお役がありますが民生委員さんは特にやることが多くて、介護やゴミ出し、雪かきのことなど気にかけてくださいます。
そしていつもお金を持って来て下さると「おばあちゃんお変わりないですか? いつも大変ですね、ご苦労様です。」と声をかけてくださる、ちょっとした声掛けがとても嬉しいです。Oさんいつもありがとうございます。
手当金の封筒に入ってくる金沢市からのお手紙も、プリントされたものですけど「あなたのおかげで、高齢者が元気です、ありがとうございます」といったような文面が付いてきて、そういうのって嬉しいです。
完全に仕事を辞めて介護に専念されている方には、もっと手厚いのがありますが私は母や叔母が手伝いに来てくれるのもあり、やりたい仕事があるのでこちらをもらいながら毎日仕事も、セーブしながらも続けています。
介護手当金
対象者
- 65歳以上のねたきり、又は重度の認知症の方を在宅で3か月以上引き続き介護している方(配偶者又は3親等以内の親族)
- 要介護者の状態が要介護4または5の方に限ります。
(重度の認知症の場合は要介護3でも支給する場合があります)
(金沢市ホームページより)
介護している。というと「へぇぇ」とピンときてない方と、「まぁ、、大変ね」という方がいらっしゃって、ご自身がそれを経験されているかいないかで感じ方はそれぞれです。
介護だけのはなしではないんですが。
わたしだって叔母が自分の時はお嫁に行った先で「自力でうんちが出せないからかきだしてた」と初めて聞いたときは「そんなこともあるんや」と人ごとでしたが今は私もそうしています。
経験したことがあって大変さを分かっている方の「よぉやってらっしゃるわ」と言う言葉がすごい好きです。
こればっかりは経験者でなければ出てこない言葉。
とくに年配の方に面と向かって言って頂くと、泣きそうになります。重みがあるのでしょうね。
それでも母や叔母が手伝いに来てくれて、施設にも週4でお願いしているのもあって、あまり「大変」という意識は持っていないんです。
家事育児といっしょで毎日の作業に組み込まれている感じです。
私の場合、血のつながった祖母を診ることができて、それが母への親孝行にもつながる今の状況は幸せだと感じています。
祖母が少しでも長く生きられるように、
金沢市の補助を有難く、利用させて頂いています。
ってゆー写真が一枚もない文章になってしまったのでおいおい追加していきたいと思います。
お世話になっているカンタキ(看護小規模多機能型住宅介護)の施設のお話もいずれしたいです。
看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
なーっが。最後までお読みいただきありがとうございました。(^^)
箕田啓子(みのたけいこ)
この記事を書いているのは 1983年生まれ 40歳のみのたけいこです。 生まれも育ちも大学も仕事も金沢、実家暮らしからの結婚後は祖母の家に夫と入ったので、一人暮らしは憧れです。
石川県が大好き! 歴史ある街並み、伝統工芸が盛んな金沢、風が気持ちよく荒れる海もまた良い能登、白山がきれいで温泉街や自然が楽しい加賀、良いところがいっぱいです。
趣味は写真とイラストを描くこと。学生時代は一年に1冊のアルバムがあるほど友人たちの写真を撮るのが好きでした。一眼のカメラは仕事のために覚えたけれど、庭の花や子供たちを撮るのが楽しいです。
夫の仕事でiPadを購入したのをきっかけに、最近イラストを描くのも楽しくなって日々のいろいろを投稿しています。
子供は7歳と3歳の息子、画家で絵画教室をオンラインで頑張る夫との4人家族、要介護5の91歳の血のつながった祖母の介護をしています。仕事、子育て、介護、夫の仕事の手伝いとやることいっぱいなのに時間を作るのがあまり上手じゃないのでもともとのうっかりずぼらな性格も合わさって毎日ばたばた!
車の中で飲もうと珈琲をカップに入れて鍵を開けるときに車の屋根に置いてそのまま発進、家の前の道路にコーヒーをぶちまけた回数は軽く10回は超えます。部屋の片づけと洗濯片づけるのが苦手です。
前の会社にいたときに、こだわりの残留肥料が残らない野菜を扱っていたのにほとんどのお客様に知られていなくて、問屋さんと一緒に勉強会を開催したところ「もっと早く知りたかった」という声をたくさんいただきました。こだわったものを作るのは大変な時間や手間がかかるし、それを作った人はアピールする時間や場所が少ないと思いました。こだわりや思いを持ってモノづくりをする作り手と、知って自分で美味しさを体感して喜ぶお客様をつなぐことができたことがとても嬉しくて、おしつけるのではなく、知りたい方に伝えたいだけ伝えることができるネットスーパーという道を選び、COCO彩果を作りました。
一生懸命作られたものを安く売るの嫌だなと思っているので、しっかりとお伝えして、納得して頂いて、買って頂きたいのでCOCO彩果ではディスカウントはしていません。(うっかりいつの間にか定価が変わっててウチだけ他社様より安くなっていることは多々あります(^^;)
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